ケアステーションモーニングカンファレンス

トレーナーをはじめ、スポーツ現場でサポートする指導者・スタッフなどは、熱中症の現場に遭遇することもしばしばです。選手や一般の人よりも熱中症に関する予備知識や処置法を確認し、それに備えることは当然ですが、実際その場に遭遇した時に、冷静かつ的確な判断と処置を要求されることになります。

あなたはトレーナーとしてあるスポーツ現場に帯同しています。
その現場で選手が熱中症で倒れました。意識はあり呼びかけに応答することができます。(①)
選手の身体は非常に熱く、汗もかいているようですが本人は全身の寒さを訴えています。(②)

① トレーナーとしてどのような対処を考えますか?
  夏場になると熱中症による救急車の要請数が増加します。
バイタルサインや意識がしっかりしているようであればまず現場で処置を行い、経過を観察して症状が落ち着いてから病院を受診させると、むやみに救急車を要請せず混乱を避けることができます。
専門知識を持つ立場であれば、このような判断と対処ができるように心掛ける必要があります。
もちろん『救急車を呼ぶと迷惑なのですべて現場で処置しなければいけない』という意味ではありません。間違えた認識を持たないようにしましょう。

熱中症で倒れる人の中で『寒気がする』と訴えることがあります。
  暑熱環境下、どうして寒がるのでしょうか?
  体内の熱をうまく放出できず体温が急激に上昇すると、最悪の場合、脳の温度まで上昇して体温調節中枢が機能しなくなり、傷病者は『身体はとても熱いのに寒気を感じてしまう』ことになります。
寒気を引き起こしている要因(高すぎる体温による機能障害)を緩和させるために早急に身体を冷却しましょう。脳に近い項部(うなじ)を冷やすとより早い処置につながります。

参考文献 『スポーツ活動中の熱中症予防ガイドブック』 (財)日本体育協会 発行
  ◎ 日本体育協会のサイトはこちら
  http://www.japan-sports.or.jp/medicine/guidebook1.html
 
   


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